「NHK NEWS WEB」
安倍総理大臣は、政府の健康・医療戦略推進本部の会合で新型コロナウイルスの世界的な感染拡大は、人類全体の脅威だとして、治療薬やワクチンの研究開発を政府の最優先課題と位置づけ、全力で取り組んでいく考えを示しました。
政府は27日、総理大臣官邸で、安倍総理大臣が出席して健康・医療戦略推進本部の会合を開き、今後5年間の新たな「健康・医療戦略」をとりまとめました。
それによりますと、▽AI=人工知能などを活用した新たな医療技術をさまざまな疾患に展開するとしているほか、▽健康医療に関する研究開発の促進に向けて、企業や研究機関がデータを連携して活用する環境を整備するとしています。
また、▽新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、治療薬の開発など必要な対策を速やかに推進すると明記しています。
会合の最後に安倍総理大臣は、「世界最高水準の医療の研究開発を推進し、予防・健康づくりを中心とした質の高い民間サービスを創出する。さらに、わが国の優れた医療サービスを積極的に国際展開していく」と述べました。
そして、「人類全体の脅威となっている新型コロナウイルス感染症の治療薬やワクチン等の研究開発を最優先の課題として位置づけ、全力で取り組んでいく」と述べました。